2021年 年賀状より

 

謹賀新年

今までにない状況の中で新年を迎えましたが皆様のご厚情に支えられて

家族一同(8人時々14人)元気に正月を楽しんでいます

ありがとうございます。

皆様のご多幸を心より祈念いたします。

昨年の振り返りと今年の展望を記して新年のあいさつとします。

 

21世紀に入り気分が高揚したのもつかぬ間、世界では9.11テロ

リーマンショックが起き、国内では失われた10年がどんどん延長し、

その不安感の中で「ラダック懐かしい未来」というドキュメンタリーとであい、

持続可能な自給自足と小商いで何とかなるだろうとの思いから

国連環境計画が企画したEDE(エコロシカルビレッジ・デザイン・エディケーション)

に参加し12年たちました。

新型コロナパンデミックにより自分の選択がそんなにまちがいでなっかったんだとあらためて思いました。

 

昨年は陸稲も収穫でき醤油もしぼれ大豆も豊作、自給率もだいぶアップしました。

課題も山積していますが、卵や山羊乳が毎日利用でき小商いの助けになっています。

これらの取り組みは大勢の援農をしていただいているボランティアの皆様に支えられています。

我が家の東側の道向かいにはいつでも自由に子供たちが遊べる広場や遊具

イベントが開催できる建物やシェアスペースがあります。

 

少しずつ人々のつながりを深めながら共生のためのコミュニティを目指せればとおもっています。

毎日休みなくフルタイムで働いていますが、 ひどかった糖尿病も改善、

難病指定の多発血管性肉芽腫も再発せず投薬もちょっとですんでいます。

エネルギーの自給でソーラーシェアリングをセルフビルドでやろうと目指しましたが

一昨年から昨年にかけて頑張り過ぎてダウンし締めました。

無理のない形で再挑戦したいとおもっています。

 

こんな経験から常に社会の動きや自分のミッション(使命)を意識しています。

世界や国内の諸問題を俯瞰しさらに個別の事柄を深く掌握するのは大変な作業ですが、

いろいろなツールを利用し日々考察を続けていると相当理解できるようになります。

そうした作業をしていると、つくづく人の持つ問題性、すなわち強欲さや恐怖心、邪心、弱さ、

かなさなどに行き当たります。

 

コロナパンデミックは偶然起きた事故、災難ではなくいろいろな背景から発生し、

人類史、世界史、 政治、 社会、経済と私たちの生活など色々なところにインパクトを与え、

人間の持ついろいろな問題性があぶりだされました。

一人一人が当事者として向き合い考え抜き行動しなければならなくなりました。

私たちは正体の見つけづらいものが引き起こす経済的な縛りの中で

優先すべき大切なものを見失なってきました。

 

人類はとほーもなく長いその営みで形作られた知恵や文化、

思いやり互いの自由を尊重する、平等と共生、多様性と寛容さといった合理的判断、

精神性によってなんとか自滅せずにここまできました。

うした文化を優先させるための思考を絶えず意識し続け、

一瞬一瞬を大切にそこに注力することが私たちの誇れる遺産として

次の世代の心の中に刻まれてゆくのではないかとおもいます。

 

2021年正月

〒359-1166 所沢市糀谷193

オギノエンファーム代表 荻野茂喜

 

 

コラム「お茶でコロナでコロナ退治」

2009年から2010年と2011年の静岡県立大学と伊藤園の共同研究で

うがいによるインフルエンザ予防と服飲による感染予防効果の実証試験が報告されています。

「エビデンス」ありです。

 

トホホなお話…茶の消費がじり貧で業界団体や自民党茶業振興議員連盟が

水省にお茶の輸出に言及し、そのための有機栽培茶の生産増強をうったえました。

そんな中で昨年「週刊新潮』誌で日本の食品の安全性に

異議を唱えるキャンペーン記事が連載されました。

そのトップを飾ったのがお茶に含まれるネオニコチノイドという

水溶性の神経毒農薬の残留基準がヨーロッパ(EU)の2千5百倍という記事でした。

輸出のための無農薬、国内の基準は大甘のダブルスタンダードです。

オギノエンファームは苦節30年ほそぼそと無農薬のいろんなお茶をつくりつづけています。

応援していただけたらありがたいです。

オギノエンファームのお茶でコロナ退治を。